『SRQOL-22』とは、School-Related QOL Scale 22です。
小中学校での子どものWell-beingをより良くするために、子どもの学校生活におけるQOL(クオリティ・オブ・ライフ)を測定します。
教育活動や関わりによって子どものQOLが向上することで、学力の向上にも繫がります。
子ども自身の特徴や興味関心の対象、そして子どもを取り巻く環境はとても多様です。
学校の教室にいる子どもたちの多様な背景とニーズに応える教育の実現には、「“大人が”何を教えたか」から「“子どもが”何を学び、何を身につけることができたのか」について考えることがより重要になってきました。
テストの点数や成績といった従来の指標に加えて、QOLの観点を学校生活に取り入れることでWell-beingをより良くするという子ども目線での成果を測ることができるようになります。
QOL=Quality of Lifeの「Life」は多義語で、日常を営む上での生活の質や社会での生きがいや幸福感から見る人生の質、そして心身の健康という面での生命の質を指していると言われます。
など、学びの前提となる教育の質的成果を見ることができるでしょう。
QOLが高い状態では、したいことやすべきことに集中できます。
学校では、学びに集中できることで学習成果としてあらわれたり、さらに学習成果の高まりが学校生活へのモチベーションの維持・向上にも繋がるでしょう。
また、QOLは学齢期のみならず生涯を通して意識する概念であり、WHO(世界保健機関)が定義する世界的な指標であることからどの国でも通用する概念です。
子どものころからQOLを意識した生活を送る経験は、これからの社会を自分らしく生きるための力にもなり子どもの人生を豊かにするでしょう。
QOLは測ったときの「状態」であり、子ども自身や子どもを取り巻く環境などの状況によって変化します。
同じ出来事であっても、その時のQOLの状態によって受け止め方や言動に違いが見られることもあるでしょう。しかし中には、普段通りに振舞おうと頑張っていたり、我慢したりしている子どももいるかもしれません。
子どものQOLの状態を測ることで、ニーズを抱える子どものサインを見つけることができます。
サインを見つけることで、子どものニーズの原因を探ってアプローチをする段階に繋げられます。
健康状態が良くなければ食事や睡眠の改善を促す指導、音や光、空間などの物理的環境であれば環境の工夫、個人の特性からくるニーズであれば特性に合わせた関わり方をするなどの具体的な対応ができるででしょう。
そして、アプローチをする前と後でQOLを測り、変化を確認してみましょう。
『SRQOL-22』は子ども自身に回答してもらう、自己評価式の現状把握ツールです。
学年や学期の始まりと終わりなどのタイミングに、子ども自身が直近1週間の自分の状態を振り返って4領域22問の質問を5段階で答えます。
※Web回答画面のイメージです。今後、多少変更する可能性があります。
回答して終わりではなく、その結果から「子ども本人」「学級」「学校」別に分析に基づいたアドバイスの提供までがセットになっています。
回答時の点数とプロットから、自分のQOLの状態が分かります。また、独自の分析によって子どものタイプを示します。
QOLの状態と子どものタイプから、今後の学校生活におけるQOLを高めるためのアドバイスを示します。
学級に在籍する子どもたちのQOLの状態とタイプを、プロットで示します。
プロットの位置関係やタイプとの組み合わせによって、学級の特徴とこれからの学級経営のヒントを示します。
さらに、QOLがとても低くなっている子ども(ニーズが高い可能性がある子ども)がいる場合、プラスのアドバイスを示します。
全校児童生徒のQOLの状態とタイプを、プロットで示します。
QOLがとても低くなっている子ども(ニーズが高い可能性がある子ども)の数を、学級ごとにグラフ化します。
資料として、学級毎プロットや結果平均の一覧、全校生徒の点数とタイプの一覧表などを提供します。
研究業績